ギンブラ カクテルとシガレット
Ginbura: Cocktails and Cigarette

ギンブラ カクテルとシガレット

この頃、とても良くしていただいているUDSの川口さんと、amber / tefuのMarcyさんに連れられ、まだ陽の高い時間から平日飲みー お供させていただきました!集合は日本が誇るミクソロジストー南雲主于三氏率いるGINZA SIX - 13Fのバー、Mixology Salon(以下Salon)。

南雲さん率いるSpirits&Sharingは明確なコンセプトが描かれ、Salonはそのコンセプトにあたるのが、ティーカクテル・ティーテイル、すなわち、お茶なのだと思います。ティーカクテルを提供するお店としてよく名前が挙がるものの一つに櫻井さん(以下敬称略)もあることと思います。ですが、Salonのカクテルを通して両者の考えるお茶とお酒の在り方、またそのアプローチが根本的に違うことを実感します。

#Color Preset - @Celliers400 inspired from Merry Christmas Mr. Lawrence.

Mixlogy Salon

Sencha Martini

こういった表現は誤解を招きそうですが、今まで出逢ったどの方よりも女性的で繊細な感性をお持ちなのが南雲さんでした。香りに対する執拗なまでのこだわりは群を抜いており、その扱いは秀逸の一言です。香りと表してしまうと安直ではありますが、この文脈における「香り」とは「味覚や立体感、奥行きを包括した香り」です。それは、この煎茶マティーニや、他比較的シンプルな構成のショートティーカクテルに、みられる香りが生む、その奥ゆかしさだと個人的には思います。お茶が副原料として、またエッセンスとして、カクテルに立体感を与えている、そういったアプローチなのが南雲さん、ひいてはSalonのように思います。

その傍ら、櫻井ではお茶をお酒と同等に扱うことで、お茶の価値向上を図るとともに、洋酒とのブレンドによる新たな和酒を作り出すことを目的としています。そのため、櫻井のティーカクテルにおけるお茶の文脈は、どこまでも主原料的。エッセンスでも、副原料でもない、とてもエクスペリメンタルかつインパクトあるカクテルになっています。